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TSMCのLED参入、業界上位5社目標


ニュース 電子 作成日:2010年12月15日_記事番号:T00027213

TSMCのLED参入、業界上位5社目標

 半導体大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、発光ダイオード(LED)への本格参入を決め、LED照明技術研究開発センターが年内に完成すれば、来年上半期にも量産体制に入る見通しだ。TSMCは今後、世界業界上位5社入りを果たすことを目標に掲げている。15日付電子時報が伝えた。

 同社LED照明処の譚昌琳処長は、現在フィリップス、オスラム、クリー、日亜化学工業、豊田合成の5社が業界上位を占める体制が大きく変動すると予測。業界地図の変化で、今後上位5社は、日系2社が安泰のほか、米国系は1社、欧州系が1社、アジア系1社になるとの見方を示した。

 譚処長は「TSMCはLED参入に際し、最後には最大手になることを誓っている。業界の垂直統合でLED照明市場に参入し、上位5社入りを目指したい」と語った。

 TSMCは、LED照明市場の成長の鍵として、発光効率の改善と価格低下を挙げた。同社は早ければ来年から2012年にかけ、LED照明市場の需給バランスが崩れ、急速な値下がりが起きると予想している。台湾ではLED川上業者の生産拡大で過当競争が起き、中国にも技術力で追い上げられ、DRAM同様の価格低迷で業界全体が不振に陥る可能性もあると指摘した。