ニュース 社会 作成日:2010年12月16日_記事番号:T00027215
台湾の今年1年の世相を表す漢字を選ぶ投票イベントが行われ、「淡」が9,464票を集め1位となった。同イベントは今年で3回目だが、政権交代や突然の金融危機発生で変化が目まぐるしく「乱」が1位に選ばれた初回の2008年や、不況や台風8号(アジア名・モーラコット)被害から期待や希望を意味する「盼」が選ばれた昨年と打って変わって今年は、「平凡ながら落ち着いた1年だった」と振り返る人が多かったようだ。
2位以下は「穩」「甦」「祥」「愛」と続き、全体として明るいイメージの漢字が選ばれた(15日=中央社)
日本ではおなじみの「今年の漢字」選び。台湾では聯合報と遠東集団の徐元智先生紀念基金会が主催して行われている。各界の著名人が選んだ40字の候補に対し、5万842件の電話による投票で順位が決められた。
「淡」が今年の1位に選ばれたことに対し、遠東集団の代表、黄晴雯・太平洋崇光百貨(太平洋そごう)董事長は、欧米で経済が停滞し、朝鮮半島で緊張が高まる中、台湾では政治も経済も安定していたことを反映したと指摘。その上で「淡」は人の心が「平穏で自由」であるさまを表し、「平凡な中の幸福」と肯定的な見方を示した。
しかし、実は「淡」が候補に挙がったのは、推薦者であるプロ野球、統一セブン-イレブン・ライオンズの潘威倫投手いわく「台湾球界が面白みに欠け、経済に大きな変化がなかったから」となんともパッとしない理由からだ。2位「穏」の4,460票を大きく上回り約2倍の票を集めたが、果たして投票者の真意は?
なお5位の「漲(上昇する)」は、半導体関連企業、京元電子(KYEC)の李金恭董事長が推した。こちらは誰もがうなずく「物価、不動産価格、株式相場の上昇」に加え、「会社の業績も大幅に成長した」ことが推薦理由だそうだが、同じように思っている人も少なくないのではないだろうか。
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