長栄航空（エバー航空）は15日、張栄発・長栄集団（エバーグリーン・グループ）総裁の末子（四男、40歳）、張国煒・首席副総経理が来年１月１日から新総経理に就任すると発表した。今年９月の首席副総経理就任からわずか４カ月後の総経理昇格に、グループの経営を83歳の張栄発総裁から引き継ぐための布石との見方が出ているが、聶国維同社副総経理は「通常の人事異動」と強調した。なお、現任の鄭光遠総経理は副董事長に昇任する。16日付経済日報などが伝えた。
張国煒氏は2005年にも同社総経理に就任したが、その後、個人的な事情によりグループを離れ米国で飛行機の操縦を学んだ。しかし、昨年６月に系列の航空機整備会社、長栄航太科技（エバーグリーン・アビエーション・テクノロジーズ）に復帰していた。
一方、中華航空（チャイナエアライン）も魏幸雄董事長が退任し、後任に中華開発金融控股（開発金控）の張家祝副董事長が就任することが行政院で承認された。魏董事長は40年近くにわたり中華航空に在職し、05年～07年、09年以降の２度、董事長を務めた。
