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世界初の乳がんワクチン、台湾が臨床試験主導


ニュース 医薬 作成日:2010年12月16日_記事番号:T00027228

世界初の乳がんワクチン、台湾が臨床試験主導

 世界初の乳がんワクチンの臨床試験が、台湾の主導により、台湾、香港、シンガポール、韓国の各地で近く実施される。16日付中国時報が伝えた。

 開発中の新薬は「OPT−822」と呼ばれ、中央研究院が開発したタンパク質技術を採用しており、がん細胞を攻撃する抗体を生成する働きがある。特に分子標的治療に適さず、化学療法が有効ではない末期乳がん患者への投与が見込まれている。実用化されれば、毎月100万台湾元(約282万円)近い費用がかかる従来の分子標的治療よりも割安で投与が可能となる。

 国立台湾大学医学院附設医院(台大医院)乳房医学センターの黄俊升主任は「342人を対象に第2期臨床試験を行う。被験者にはワクチンを9カ月に9回投与し、2年間にわたり継続観察を行う」と説明した。台湾での臨床試験は、台大医院のほか、栄民総医院、長庚紀念医院など15カ所の病院で実施される。