米大リーグ（ＭＬＢ）のワシントン・ナショナルズは現地時間の16日、台湾出身の王建民投手（30）と１年契約を結んだと発表した。18日付中国時報などが伝えた。
王投手は今季ナショナルズ入りしたが、手術した右肩の故障のため大リーグでの登板はなく、高年俸を嫌った球団側がいったんフリーエージェント（ＦＡ）選手扱いとしており、今回の契約は事実上の契約更新となる。年俸は最低保証が100万米ドル（今季200万米ドル）で、インセンティブを含めると最高500万米ドルに達する見通しだ。このほか、カムバック賞やサイ・ヤング賞などのタイトルを受賞したり、オールスター出場を果たしたりすれば、最大で60万米ドルが増額される。
王投手は再びナショナルズと契約できたことについて、「昨年どの球団もわたしを必要としない中、ナショナルズだけが自分と契約し、リハビリに専念させてくれた。もともとナショナルズに戻り、貢献したいと思っていた」とコメントした。
王投手はニューヨーク・ヤンキースに在籍した2006〜07年にエース級として活躍し、２年連続で19勝を挙げるなど、通算で55勝26敗の成績を残している。
