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蘇煥智台南県長に不正献金疑惑、地検が事情聴取


ニュース 社会 作成日:2010年12月20日_記事番号:T00027278

蘇煥智台南県長に不正献金疑惑、地検が事情聴取

 台南地検は17日、南部科学工業園区(南科)特定区の造成工事に絡み、蘇煥智台南県長(54、民進党)が地元建設会社の友力営造から数億台湾元(1元=約2.8円)に上る不正な献金を受け取った疑いが強まったとして、蘇県長や友力営造の経営陣らから任意で事情聴取を行うとともに、関係先5カ所を家宅捜索した。18日付中国時報などが伝えた。


退任直前に疑惑が持ち上がったことに蘇煥智台南県長は渋い表情だ(17日=中央社)

 台南地検は、蘇県長が台南県市の直轄市昇格に伴う台南市長選に向けた民進党内部の候補者選考に先立ち、選挙経費を確保するため、建設会社から不正献金を受け取ったと疑いを強めている。蘇県長は結局、党内の予備選で、11月下旬の台南市長選に当選した頼清徳氏に敗れ、出馬しなかった。友力営造も造成工事の入札には参加しなかった。

 蘇県長は検察への出頭に先立ち記者会見し、「政界入りして以来最大の侮辱だ。友力営造は工事を落札していないのに、どうして贈賄が可能か」と潔白を強調するとともに、「検察は与党に肩入れして、野党の疑惑ばかり追及している」などとして20日、台南地検署に抗議文を提出した。