ニュース 社会 作成日:2010年12月21日_記事番号:T00027304
台湾鉄路(台鉄)の列車に「女性優先車両」があるのをご存じだろうか?設置のきっかけは今年5月、屏東県の女子高生が早朝列車で通学途中、車内のトイレに連れ込まれたレイプ事件だ。台鉄車内でこのような悪質な性犯罪事件が発生したのは1887年の開業以来初めてのことで、女性が安心して乗車できるようにと女性優先車両が導入された。
女性優先車両は目下、ラッシュを避けた午後9時30分以降および午前7時以前の通勤列車に設定され、通常、南側1両目の車窓に「女性優先車両」のステッカーが貼られている。とはいえ、あくまでも女性が「優先」であって、決して男性の乗車を禁止するものではない。
女性優先車両は本来、1本の列車に1車両が決まり。ところが、区間電車は4両編成の場合と8両編成の場合があり、車両を連結して使用することも多い。そのため、女性優先車両が列車の先頭、最後尾、時には真ん中に出現するという変則的な状況が起き、乗客を混乱させている。
例えば下り(南下)列車で、4両編成が2組連結された8両編成の場合、先頭の1号車だけでなく、5号車も女性優先車両となる。上り(北上)列車の場合も同様で、4号車と8号車が優先車両となってしまう。そのため、「一体、プラットホームのどの位置で待てばいいの?」と女性客から戸惑いの声も上がっている。
また、連結調整の都合のためか4両編成の電車で先頭と最後尾の車両がともに女性優先となるというケースもある。全体の半分が女性優先とあっては、男性客から「男女不平等だ」と不満が漏れるのも当然だろう。
こうした苦情に対し台鉄は、乗客が利用しやすいよう、今後アナウンスなどで周知を徹底する方針だという。
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