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液晶パネル、12年以降は供給過剰に=IEK【表】


ニュース 電子 作成日:2010年12月22日_記事番号:T00027361

液晶パネル、12年以降は供給過剰に=IEK【表】

 工業技術研究院・産業経済趨勢研究センター(IEK)は21日、「液晶パネルは、中国で設置予定の生産能力がすべて操業に入る2012年以降、世界全体で供給過剰となる」との見通しを示した。同センターの鍾俊元・電子システム研究組長は「台湾メーカーは既存の生産能力の供給先を早急に開拓しなければならない」と指摘した。22日付工商時報が伝えた。

 IEKによると、12年以降、中国がパネルを輸入する必要がなくなれば、それ以上生産能力を増強する余地はなくなり、パネル価格の下落と在庫過多が起きると予想される。これにより台湾メーカーも生産ラインの稼働率が落ち込み、赤字となる懸念もあるという。

 また、中国は第12次5カ年計画(2011~15年)で次世代ディスプレイ技術の開発や、重要素材分野の発展にも取り組む。これを受け外資系による中国での研究開発(R&D)センター設立が始まり、台湾にとっては優秀な人材の確保も課題となる。

 IEKはさらに、業界で今後統合再編が起きる可能性が高いとし、メーカーは水平合併や垂直統合に備え、積極的に生き残りの道を模索する必要があると指摘した。