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高校の「カクテル科目」、未成年考慮し「飲料調合」に


ニュース 社会 作成日:2010年12月23日_記事番号:T00027363

高校の「カクテル科目」、未成年考慮し「飲料調合」に

 台湾では15歳から受験が可能な「丙級」国家技能検定試験に、これまで「飲料調酒(カクテル)」という項目が存在した。しかし、行政院労工委員会(労委会)は、18歳未満の飲酒が法律で禁じられていること、および近年ではコーヒーなど、飲み物の調合技術がカクテルにとどまらなくなっている風潮を受け、今年から同項目の名称を「飲料調製」に改称し、アルコール関連の出題を撤廃した。

 これに伴い、現在雲林県の3つの高校の「餐飲(飲食)科」に設けられている「カクテル」科目も、今学期から「飲料調製」と名を変えることになり、生徒が結成していた、ボトルやシェーカーなどを投げながらカクテルを作るショー「フレア」関連のクラブも廃止された。

 私立義峰高校餐飲科では、技能検定試験に項目があったため「カクテル」科目を2年生の必修としていたが、試験科目の改訂に伴い教育部から指導が入ったこともあり、課程の変更を決め、校内のカクテル関連器材をすべて撤収した。

 同校校長によると、これまで「カクテル」の授業では、約60種類のアルコール類を用意し、実際に混ぜ合わせる実習を行っていたという。当然、自分で調合したカクテルを飲んでみたいという欲求は抑え難かったようで、授業中に酔っ払う生徒もいたそうだ。

 同校では現在、新しくコーヒーマシンを購入して「飲料調製」の授業に導入。コーヒーの入れ方や、泡立てたミルクを使って絵を描く「コーヒーアート」などを教えており、生徒からは好評だという。

 一方、同じく「餐飲科」のある大徳工商では科目名を「飲料調製」に変えたものの、カクテルの授業は残しており、着色した水をお酒の代わりにして調合テクニックを教えているそうだ。しかし、色水では気分が出ないためか、学校の外でお酒を買って「自主練」をする生徒もいるようだ。