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創業祭セールで散財、実は強迫性障害


ニュース 社会 作成日:2010年12月24日_記事番号:T00027393

創業祭セールで散財、実は強迫性障害

 「数量限定オリジナル商品」、「消費額1,000台湾元で商品券100元分プレゼント」…百貨店の創業祭(周年慶)セールなどが打ち出す販促手法の数々は、消費者にとって大変魅力的だ。ついつい乗せられ、「買わなければ損」と商品を手に取り、クレジットカードで支払ってしまう人も多い。

 百貨店の創業祭セールの時期になると、必要のない物まで大量に買ってしまったことを後悔する患者が、相次いで病院の精神科を訪れる。最近、新光医院の精神科を訪れたある企業家夫人は、セール期間中に非常にハイな気分になってしまい、クレジットカードで2,000万元分もの買い物をしてしまったという。ところが帰宅後、憂鬱(ゆううつ)な気分に襲われ、頭痛や不眠症にもなるありさま。せっかく買った商品にも全く興味も起きず、わずか1カ月の間に5キログラム以上も激やせしてしまった。

 診察の結果、彼女は精神疾患の一種である「強迫性障害」と判明。彼女は夫が仕事で忙しく、長期間不在だったために、ショッピングに没頭することで寂しさをまぎらわせていたのだ。

 精神科医によると、コンプレックスの強い人はブランド品などで自分を飾りたてることによって、他人から認めてもらおうとする傾向がある。このようなタイプの人は、いったん欲しいと思ったら我慢し切れず、衝動買いをしてしまうというケースが多いようだ。

 強迫性障害の患者は、雰囲気や誘惑に影響されやすく、同じような物を一度に大量に買ってしまうことが多く、たとえ借金を負っても買わないと苦痛を感じるという。

 医師のアドバイスによれば、ショッピング前に買い物リストを作成しておく、一人でショッピングせず、友人に付き添ってもらう、商品カタログやセール情報を見ない、クレジットカードを携帯しない、ショッピングへの関心をそらすためレクリエーション活動をするなど、予防策を講じることが重要だそうだ。また、セロトニン系に作用する薬物療法も有効だという。