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「92共識」、存在自体認めず=民進党


ニュース 政治 作成日:2010年12月27日_記事番号:T00027423

「92共識」、存在自体認めず=民進党

 馬英九総統が蔡英文・民進党主席に対し、「一つの中国、それぞれの解釈」のいわゆる「1992年の共通認識(92共識)」を認めるよう呼び掛けたことに対し、民進党は24日、「わが党は92共識の存在そのものを認めたことがない」と反論した。25日付自由時報が報じた。

 鄭文燦同党広報担当は「92年の香港での中台会談では共通認識について言及されておらず、『92共識』とは国民党の蘇起・元行政院大陸委員会(陸委会)主任委員が00年に創作したものだ」と、そもそも架空のものであるという従来の立場を繰り返した。さらに「北京は『それぞれの解釈』を認めると言ったことはなく、彼らには『一つの中国』しかない。馬総統の発言は皮相的過ぎる」と批判した。

 この問題では李登輝元総統も、「92共識はそもそも存在しないし、政治家が『ない』ものを『ある』と言ってはならない。国民党の92共識は『一つの中国』であり、台湾にとって非常に深刻な問題だ。台湾は民主的な独立した主権を持つ国家であり、共産中国と『一つの中国』で交渉はできない」と発言した。


李元総統は中華民国建国100年について「馬英九政権は孫文の掲げた民主の半分も達成していない。何を祝うというのか」と批判した(26日=中央社)