交通部観光局によると、台湾を訪れた外国人観光客は今年、過去最高となる500万人を既に突破、通年では前年比25％増の延べ550万人となる見通しだ。また観光局は、来年は中国と日本のほか香港・マカオからの来台人数で100万人突破が期待できるとし、全体で通年650万人を目指す方針を示した。25日付旺報が伝えた。
24日に開かれた「全国観光発展会議」に出席した毛治国交通部長は「１年で110万人（25％）の増加は容易なことではない」と今年の成長を評価した。また、頼瑟珍観光局長は来年の目標として「入境者数が出境者数を上回ること」も掲げた。主な市場としてはアジア・太平洋地区を挙げ、うち中国のほかインドの重要性も指摘した。
なお、急増する中国人観光客について、宿泊日数が香港での２泊に対し、台湾では６泊で３倍になっていると頼局長は指摘。業界関係者は、今後は現在の台湾１周プランをより充実するとともに、特定エリア限定の短期プラン、テーマ別プランなど、商品の多様化および質の向上で市場をさらに拡大できると期待感を示した。
