ニュース 石油・化学 作成日:2010年12月27日_記事番号:T00027436
27日付蘋果日報によると、台塑集団(台湾プラスチックグループ)が約50億米ドルを投じ、中国・浙江省寧波市で進める、大規模な投資計画(大エチレン計画)で、同グループと寧波市政府の合弁方式で来年1月にも中国国務院での審査を申請するとの観測が出ている。これに対し同グループ幹部は「おそらく浙江省政府が第12次5カ年計画(2011~15年)に関する申請を行うもので、われわれが提出するものではない」とした上で、「大エチレン計画」が第12次5カ年計画にリストアップされるかどうかについては「信じている」と語った。
台プラと寧波市の合弁計画ついて中国政府は、出資比率に関してこだわりを見せておらず、台プラが直接過半数を出資する案、両者が49%ずつ、さらに台プラ色の強い投資会社が2%を出資する案があるとされるが、いずれにしても台プラが経営権をにぎるとみられる。
台プラグループ主管によると、中国の国家計画における浙江省のナフサ分解プラントの設置容量は300万トンで、まだ100万トンの余裕がある。しかし、温室効果ガス排出量は既に上限に達しているため、寧波地区の古いレンガ工場を処分して台プラ向けに排出枠を確保する必要があり、この問題で困難が予想されている。
台塑、寧波工場拡張に6億ドル
なお、同グループ傘下の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)は24日、寧波石化園区(中国浙江省)における石化中間原料工場新設および拡張計画4件、総額6億1,000万米ドルの投資計画を董事会で決議した。2013年に工事はすべて完了する予定で、同社寧波工場の売上高、利益とも今年に比べ倍増すると見込む。
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