ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年12月27日_記事番号:T00027437
台湾電力(台電)南工変電所で26日発生した停電事故により突然電力供給が途切れ、高雄市小港区にある中国鋼鉄(CSC)の高炉4基を含む多くの工場が稼働を停止した。同社は直ちに点検を実施、大きな事故にはつながらなかったものの、稼動停止による損失は3億台湾元(約8億4,000万円)近くに上るとみられる。ただ、同社はスラブ在庫に余裕があるため川下顧客には影響しないと説明している。27日付工商時報が伝えた。
停電事故の原因は、変電所での同日午前の電力回路補修作業中、回路の電流開閉を行う161キロボルト(KV)の遮断器が誤作動したこととみられる。
CSCによると午前9時38分に台電からの電力供給が停止したため、緊急用発電機を作動させ、高炉を正常な温度に保つなど対応を図った。電力供給は10時過ぎに再開したものの、同社は万全を期すため稼働を全面停止、点検に入ったという。夕方には一部で稼働を再開、完全復旧は深夜以降となったもようだ。
鄒若斉同社董事長は、「台電では2007年にも同様の事故が発生している。電力の安定供給のため、老朽化した設備を速やかに更新して欲しい」と述べた。
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