ニュース 金融 作成日:2010年12月28日_記事番号:T00027463
米保険大手AIGグループが台湾の生命保険子会社、南山人寿保険の売却先発表を見送ったことに関連し、蔡正元立法委員(国民党)は27日、売却入札で最高値を提示したのは、中国信託金融控股(中信金)の30億米ドルだったとする情報を明らかにした。市場では台湾勢の潤泰集団(RUENTEX)と製靴大手、宝成国際集団(PCC)の合弁による投資会社「潤成投資控股」への売却が確実視されていたが、同社の入札額は25億米ドルで、5億米ドルもの価格差があったとされる。
これについて、中信金は「入札価格については一貫してコメントしていない」として確認を避けた。
これまで市場では、潤成が最高値の30億米ドル程度を提示したとの観測が有力だった。
蔡立法委員は「金融持ち株会社以外の入札価格が低い企業(潤成)が落札すれば、国民党の政治家がそこから利益を得ていると外部に受け取られかねない」と指摘した。その上で、AIGが最高値入札の中信金ではなく、潤成への売却に傾いた背景には、行政院金融監督管理委員会(金管会)が金融持ち株会社の中信金に対し、起債制限やつなぎ融資禁止などの原則を打ち出していることがあると指摘した。
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