ニュース 政治 作成日:2011年1月4日_記事番号:T00027481
中華民国100周年に当たる2011年を迎えた1日、馬英九総統は「壮大台湾、振興中華」と題して行った演説の中で、「今後の100年で中華民国は華人世界における民主の模範となるべきで、中国大陸が発展する上で台湾の経験を手本とすることができる」と語った。さらに「両岸(中台)は権力、統一・独立、国際社会での生存空間を争うべきではなく、自由、民主、人権、法治などの価値において互いに高め合うべき」との考えを示した。また、台湾の将来については「われわれ2,300万人が決定する」と改めて呼び掛けた。2日付中国時報などが報じた。
馬総統は新年の演説で台湾住民の団結を強く呼び掛けた(1日=中央社)
馬総統はこのほか、中台関係について「不統、不独、不武(統一しない、独立しない、武力行使しない」を維持、「1992年の共通認識(92共識)」である「一中各表(一つの中国、それぞれの解釈)」を前提として中国との大幅な関係改善を進めてきたことを強調。その上で「一方的に現状を改変する主張は、両岸の平和的発展に影響を及ぼす」として、「衝突より和解、対立より協力」を指針とし、今後も交流を深める考えを示した。
これに対し、民進党の鄭文燦スポークスパーソンは、「馬総統の受け入れる『92共識』を北京側は『一つの中国、一つの解釈』としている」と指摘した上で、「これまで3年間の施政は『一つの中国』への傾斜で、『2,300万人が決定する』の公約は選挙目的のスローガンにすぎない」と批判した。
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