ニュース 金融 作成日:2011年1月4日_記事番号:T00027483
2010年の台湾元の対米ドル為替レートは終値ベースで5.47%上昇し、04年以来最大の上昇幅を記録した。また、実勢相場に基づく台湾銀行の公表相場での通年上昇幅は9.05%と、中央銀行の彭淮南総裁の就任以来の13年で最高となった。1日付経済日報が伝えた。
12月31日の終値は1米ドル=30.368元だった。中銀の介入があったため、実質的には台湾銀行の公表相場29.13元だと外為業務関係者は指摘した。
年間で台湾元が最安値となったのは6月7日の1米ドル=32.528元で、ユーロ圏の債務危機に影響されたものだった。ただ、その後人民元の2度にわたる切り上げ、および米連邦準備制度理事会(FRB)の「量的緩和第2段(QE2)」でアジアに投機マネーが流入、アジア各国の通貨同様、台湾元も強い値上がりをみせた。
今年の為替レートの動向について彭・中銀総裁は、「引き続き安定した動きをみせる」との見方を示した。
なお、中銀の介入により終値が参考価格にすぎなくなっているとの認識を金融機関を含む各社が示していることから、中銀は「外貨決済価格表」を廃止し、今年から決済レートは各行が独自に決定すると発表した。
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