ニュース 自動車・二輪車 作成日:2011年1月4日_記事番号:T00027507
交通部数拠処の統計によると、トヨタの台湾総代理、和泰汽車の12月の新車登録台数は前月比36.4%減、前年同月比60%減の7,315台で、シェアも23.7%まで低下し、裕隆集団傘下の3大ブランド、三菱(中華汽車工業)、日産(裕隆日産汽車)、LUXGEN(納智捷)の合計シェア28.5%を下回った。和泰が単月シェアで他グループに敗れるのは2004年以来のこと。証券会社は「トヨタはシェアをさらに下げ、今年は裕隆と首位が入れ替わる可能性が極めて高い」と予測している。4日付中国時報などが報じた。
12月の市場全体の新車登録台数は3万808台で前月比5.9%減、前年同月比31.5%減となった。多くのメーカーで供給が追いつかなかったことが前月比減少の主な原因だ。
昨年通年の新車登録台数は32万7,615台で前年比11.3%の増加となり、世界金融危機発生前の2007年の水準を回復した。ブランド別では和泰トヨタが31%で首位を守ったが、裕隆集団も▽三菱、14.7%▽日産、11.6%▽LUXGEN、3.4%──の合計29.7%と迫った。なお、裕隆3大ブランドに「tobe」などその他6ブランドを加えたグループ全体のシェアは31%で和泰にほぼ並んだ。今年は和泰、裕隆ともに全体のシェア目標を35%としており、2大自動車グループの覇権争いが激しくなりそうだ。
LUXGEN好調、けん引役に期待
裕隆集団の勢力拡大について業界関係者は、トヨタの不振に加え、裕隆の多ブランド戦略の奏功が大きな要因と指摘。特に自社ブランドのLUXGENが好調で、昨年通年で1万997台を売り上げた。主力車種のスポーツ多目的車(SUV)「LUXGEN 7 SUV」が同年下半期の発売だったため、今年はシェアを5%に伸ばす可能性もあるとみており、LUXGENの通年販売台数が1万5,000台を突破すれば、裕隆が和泰を追い抜く上で最大の功労者となりそうだ。
1月新車販売は過去5年最高も
また、1月の販売見通しについて裕隆日産は、12月に納車できなかった予約注文3,000台分が1月の業績に加わるため、同月は6,500台以上が見込めるとしている。一方、和泰汽車は8,000台が納車待ちとなっているほか、春節(旧正月)前の購買意欲低下を避けるため、予定する新車値上げを今月末まで延期すると3日に発表。1月の販売台数は1万6,000台以上を目指す。業界では1月の市場全体の新車販売台数は、同月としては過去5年で最高の5万台突破を記録すると予測している。
なお、和泰汽車によると、新車の値上げは人気車種の「カローラ・アルティス」で1万〜1万6,000台湾元(約2万8,000〜4万5,000円)となる見通しだ。裕隆日産は「値上げ計画は未定」としつつ、「今月末までの予約分は値上げしない」と説明した。
【図】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722