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中保国産集団、AIGに南山人寿の共同経営打診


ニュース 金融 作成日:2011年1月5日_記事番号:T00027518

中保国産集団、AIGに南山人寿の共同経営打診

 米保険大手AIGグループが台湾の生命保険子会社、南山人寿保険の売却先発表を先送りする中、警備会社の中興保全(台湾セコム)とセメントの国産実業建設(ゴールドサン・グループ)で構成する中保国産集団が、香港の投資会社プリマス・フィナンシャル・ホールディングスと組み、AIG側に南山人寿の共同経営を打診したもようだ。5日付工商時報が伝えた。

 中興保全の林明昇策略長は「一つの選択肢をAIG側に示し、現在の行き詰まった状況を打開しようとしただけだ」と述べた。

 中保国産集団と複数の個人投資家は、1カ月以内に投資持ち株会社を設立し、南山人寿の経営権獲得を目指す意向とされる。ただ、林董事長によると、提案に対するAIG側の回答は得られていないという。

 中保国産集団とプリマスの提携は、香港資本の色彩を抑え、台湾資本主導で南山人寿の買収を目指し、同社の長期的経営などに関する当局の疑念を払しょくする狙いがあるとみられる。

 AIGが今月中にも売却先を発表するとの情報もあるが、南山人寿争奪戦の行方は予断を許さない状況となっている。

 行政院金融監督管理委員会(金管会)は、中保国産集団の動きについて、「AIG側から話は聞いていない」と説明した。