ニュース 社会 作成日:2011年1月10日_記事番号:T00027603
本拠地を旧高雄県から桃園県(桃園国際棒球場)へと移した台湾プロ野球のラニュー・ベアーズが、6日に球団名を「ラミーゴモンキーズ(中国語名:那米哥・桃猿隊)」に改名した。
ちなみに「ラミーゴ」は大手靴ブランド、ラニューの子会社名で、中国語名の「桃猿」は本拠地の「桃園」と同音だ。中国の伝統では桃は長寿、猿は厄除けを意味し、縁起が良い。
また球団マスコットの「猿気小子」(「猿気」は「元気」と同音で、「元気小僧」の意を持たせる)は、桃型の頭と横に張り出した福耳が特徴の可愛らしいモンキーだが、球場では野性味あふれる凶暴なキングコングに大変身する設定だ。
ところがこの新しい球団名「桃猿」隊。ファンの指摘で、日本に同名アダルトサイトが存在することが分かったから、何ともバツが悪い。しかも、インターネットで「桃猿」を検索すると、検索結果で球団公式サイトよりアダルトサイトの方が上位に現れる。
これについて球団広報は、事前に詳しく調査しなかったのは手落ちだと認めつつ、球団としては地元重視の考えから、チーム名を変えるつもりはないと説明した。
また、検索結果はアクセス数の多いサイトほど上位に表示される仕組みなので、来週からのプロモーション活動で知名度を高め、ファンを「動員」して球団サイトへのアクセスを増やし、検索結果の逆転を狙うという。
ラニューは2003年に1億7,000万台湾元で球団「第一金剛」を買収。高雄を本拠地に林智勝、陳金鋒らスター選手を擁し、観客動員数もかつては球界上位を誇った。しかし、09年に張誌家(元西武ライオンズ投手)など選手の八百長関与が発覚したことが影響し、昨年は動員数が大きく落ち込んだため、桃園での再起を決定した。
劉保祐董事長によると、「1億元以上となった昨年の赤字を、今年は8,000万元以下に抑えるのが目標」。今年はホーム桃園で40試合を予定しているという。年末に快速道路が完成し、来年MRT空港線が開通すれば、球場へのアクセスがより便利になり観客増が見込める。ただし八百長事件の再発がなければ、の話だが。
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