財政部が７日発表した貿易統計によると、2010年の貿易総額は5,260億米ドルと初めて5,000億米ドルを突破し、過去最高を記録した。輸出総額は前年比34.8％大幅増の2,746億4,000万米ドルの過去最高で、成長率も1979年以来で最大となった。輸入総額も前年比44.2％増の2,514億米ドルで成長率は88年以来で最大だった。林麗貞・財政部統計長は、世界経済に大きな変動がなければ、今年の輸出も安定成長するとの見通しを示した。８日付工商時報が報じた。
なお昨年12月は、輸出総額が前年同月比19.1％増の238億3,000万米ドル、輸入総額が同21.4％増の222億3,000万米ドル、16億1,000万米ドルの貿易黒字だった。
10年の主要輸出先は、▽中国（香港を含む）向け、1,147億5,000万米ドル▽東南アジア諸国連合（ASEAN）６カ国向け、413億6,000万米ドル▽日本向け、180億2,000万米ドル▽韓国向け106億8,000万米ドル──といずれも過去最高だった。輸出全体の中国向け比率は41.8％と過去最大となった。
輸出品目では情報通信製品が140億9,500万米ドルで前年比53.3％増と最大の伸びを見せたほか、電子製品、光学器材、化学品、プラスチック製品、機械、交通運輸設備の輸出額が過去最高となった。
同年輸入額は資本設備が前年比62.4％増の417億8,000万米ドルで過去最高。特に半導体設備を中心とする機械の増加が最多となった。消費財の輸入も同23.2％増の198億9,000万米ドルと過去最高で、小型車が最高額となった。
