ニュース 金融 作成日:2011年1月10日_記事番号:T00027613
7日の台湾元相場は、前日比0.31元の台湾元高ドル安となる1米ドル=29.80元で取引を終えた。台湾元は今回の元高局面で初めて、終値ベースで30元の大台を割り込み、1997年10月以来の最高値を付けた。
米国が大規模な量的緩和に踏み切って以降、投機資金の台湾への流入が続き、台湾元相場は昨年12月14日に取引時間内に30元を割り込んだ。しかし、中央銀行は輸出への悪影響を避けるため、過去1カ月にわたり、30元を為替防衛ラインと位置付け、取引終了にかけて市場介入を行い、終値ベースで30元ラインを死守してきた。
しかし、7日には取引時間内に29.22元まで台湾元が買い進まれるなど、元高圧力に抗しきれず、ついに終値ベースで30元割れを許した。
米国では失業率改善など景気回復の兆しが見え始め、米ドルは日本円などアジア通貨に対し反発しつつあるが、台湾元が強含む状況は依然として続いている。元高基調は当面続くとの見方が根強く、輸出産業の収益に影響を与えるのは必至だ。
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