ニュース 金融 作成日:2011年1月11日_記事番号:T00027639
富邦金融控股は10日、香港法人の富邦銀行香港の株式を非公開化することを董事会で決議した。同社は富邦銀香港の流通株25%、特別株3.28%を総額56億1,000万台湾元(約160億円)で取得し、香港株式市場における上場を廃止する。11日付工商時報が伝えた。
今回の動きは、香港法人経由で20%を出資する中国のアモイ銀行を台湾からの直接出資に切り替えることが狙いとみられる。
関連法規によれば、富邦金控は中国事業の主体として、富邦銀香港か台北富邦銀行のいずれかを選択しなければならない。富邦金控は、中国事業を将来的に拡大する上で、富邦銀行香港では資本金や資産が不足すると判断し、アモイ銀行を台北富邦銀の傘下に置くのが得策と判断した可能性が高い。富邦銀香港の資本金は11億7,200万香港ドル(約125億円)で、台北富邦銀の500億元に比べ、圧倒的に少ない。
富邦金控は、富邦銀香港の株式非公開化について、「価格が合理的で、出資構造を簡素化できる」などと表面的な理由を説明しただけで、アモイ銀行への出資形態変更には一切言及しなかった。
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