ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

長栄の船舶発注、台船の受注を支援


ニュース 運輸 作成日:2011年1月11日_記事番号:T00027647

長栄の船舶発注、台船の受注を支援

 長栄海運(エバーグリーン・マリン)が発注する8,000TEU(20フィートコンテナ換算)級のコンテナ船10隻について、経済部が中国鋼鉄(CSC)に対し、船舶用鋼板30万トンを台湾国際造船(台船)に原価で供給するよう要請したことが10日までに分かった。長栄の船舶発注をめぐっては、韓国のサムスン重工業が安値で受注機会を狙っており、経済部は台船が受注を確保できるように全面支援態勢を整えた格好だ。11日付経済日報が伝えた。

 長栄海運が発注するコンテナ船は、1隻当たり1億300万米ドルで、総額は約307億台湾元(約873億円)。台船が受注に成功すれば、2013年以降に安定した売り上げ貢献が期待できる。

 長栄海運は昨年、8,000TEU級船舶30隻の発注方針を明らかにし、既にサムスン重工業が20隻を受注している。長栄海運は同価格ならば、台船に優先的に発注する方針を表明したが、原材料調達面や為替面で競争力が劣る台船は慎重な姿勢を崩していなかった。

 市場関係者は、サムスン電子が液晶パネルをめぐる欧州でのカルテル疑惑で、自社だけが談合事実を自己申告し、巨額の制裁金を免れたことについて経済部が不快感を抱いており、「内需拡大」の名目でサムスン締め出しを図ったのではないかと受け止めている。