機械の業界団体、台湾区機器工業同業公会（ＴＡＭＩ）の10日発表によると、台湾の機械設備の2010年輸出額は前年比52.2％増の167億2,590万米ドルで、08年の166億米ドルを上回り過去最高を更新した。ただ、台湾元の対米ドルレート急上昇により、輸出額を台湾元で換算した場合、前年比成長率は45.5％に縮小する。11日付工商時報が報じた。
王正青・ＴＡＭＩ総幹事は、台湾の機械設備輸出は昨年、中国や東南アジア諸国連合（ASEAN）、インドなどアジア市場やトルコなどの経済成長に恩恵を受けたと分析した。
中台間の海峡両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）発効に伴い、2011年１月１日からアーリーハーベスト（早期実施措置）で機械産業の製品700項目余りの７分の１を占める114項目で関税が引き下げられた。業界ではＥＣＦＡ効果により今年第１四半期の受注は既に満杯、第２四半期初めまで受注見通しが立っているという。
