ニュース 社会 作成日:2011年1月13日_記事番号:T00027695
ウサギといえば2011年の「えと」だが、飼い主に捨てられてしまう、かわいそうな「捨てウサギ」が増えている。台湾では目下、全土で42万人がウサギを飼っており、ペットとしては犬やネコに次いで多い。
ところが、飼いウサギが増えるにつれて、捨てウサギの数も増加。一時のブームに乗って飼い始めたものの、「もう飽きた」「世話が面倒になった」という身勝手な飼い主がいるためだ。
社団法人台北市愛兎協会の統計によると、今年に入ってから11日までに見つかった捨てウサギは既に6匹。2日に1匹の割合で、これは昨年の年間117匹(平均3日に1匹)を上回るペースだ。
例えば、元日に木柵地区で発見されたポーリッシュラビットは、大腿骨を骨折し足を引きずっていただけでなく、全身皮膚病にかかっていたという。
生まれたばかりのころは小さくて愛くるしいウサギも、半年も経つと大きい種類で体重は約3キログラムに増え、かわいさが感じられなくなって飼うのがおっくうになるようだ。
なお、捨てウサギが最も多いのは卒業シーズンで、学生が引っ越しなどにより飼えなくなったウサギをキャンパスや宿舎、公園、山中などに捨てるケースが大半だそうだ。
しかし、ウサギは犬や猫のような強い生命力を持たないため、捨てウサギの死亡率は非常に高い。寒さやちょっとしたショックで心臓まひを起こして死んでしまうため、たとえ野山に放ったとしても、楽しい余生を送れる可能性は低い。
飼育中や捨てられて死亡するウサギは年間1万6,000匹以上に上るという。愛兎協会では、春節(旧正月)を前に飼い始める人が増えていることから、半年後には捨てウサギのピークが訪れると予想している。ウサギにとって今年は受難の年といえるかもしれない。
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