世界銀行が12日発表した世界経済展望によると、台湾の今年の経済成長率は５％の見通しだ。行政院経済建設委員会（経建会）の目標4.8％を上回り、施顔祥経済部長は「民間投資や個人消費がともに期待でき、５％を達成できる可能性もある」と楽観的な見方を示した。14日付経済日報などが伝えた。
胡仲英・経建会副主任委員は、世銀の予測は、中台関係の緊張緩和を認めたものだと指摘し、海峡両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）の発効などに支えられ、台湾経済は好循環のサイクルに入ったとの指摘した。
一方、世界銀行は今年の世界経済の成長率を前年比0.6ポイント下落の3.3％と予測した。中国の経済成長率も同1.3ポイント下落の8.7％とみている。また世界経済は今年から来年にかけては成長が続くものの、成長スピードは減速し、失業問題の解決や債務危機などに瀕した地域の回復は難しいとの見解も示した。
