華新麗華集団が中国・江蘇省常州市で、生産能力2.5ギガワット（GW）の太陽電池用シリコンウエハー生産基地の建設に５億米ドルを投じる。同工場が稼動すれば、台湾系シリコンウエハーメーカーとしては、生産能力が緑能科技（グリーン・エナジー・テクノロジー、1.5GWまで計画）を抜いて最大となり、年間平均売上高150億人民元（現地政府推計）が見込める。14日付経済日報が伝えた。
華新集団は溧陽経済開発区での工場建設で既に現地政府と意向書を締結。早ければ春節（旧正月）前にも計画の詳細を決定する。まず２億米ドルを投じて１GWの生産ラインを設置、その後さらに３億米ドルをかけて2.5GWまでの拡充を行う予定だ。
同集団は華新麗華（WALSIN）が手掛ける本業の銅線材・電線ケーブル事業の低迷から、グリーンエネルギー市場での展開を加速している。特に太陽エネルギー事業では垂直統合を進めるべく、昨年はドイツの太陽電池メーカー、ソラリオン社に出資、さらに昨年末には彰浜工業区（彰化県）に多結晶シリコン（ポリシリコン）メーカーの宝徳能源科技を設立している。
