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北京五輪の聖火、台湾上陸せずで最終決定


ニュース 社会 作成日:2007年9月21日_記事番号:T00002778

北京五輪の聖火、台湾上陸せずで最終決定

 
 国際オリンピック委員会(IOC)は20日、北京五輪の聖火ルートをめぐる中国と台湾の交渉が合意に至っていないため、聖火が台湾を経由しない見通しとなったことを確認した。ジュネーブ発の中央社電が伝えた。

 IOCは「これまで北京五輪組織委と中華台北五輪委の交渉を見守ってきた」とした上で、「準備作業に必要な時間がなくなってきており、聖火リレーはチャイニーズ・タイペイ(中華台北)を経由せずに行われるべきだ」と述べた。

 行政院体育委員会の楊忠和主任委員も21日、「8月末にいったん合意に達したが、中国側が突然態度を変えたため、交渉は決裂した」と語り、聖火の台湾通過の可能性がなくなったことを明らかにした。

 中国側は合意寸前で、「聖火リレーの沿道に中華台北五輪委の旗やマーク、歌以外は現れてはならない」と要求し、中華民国の国旗などが出現しないよう求めたため交渉が決裂。台湾側はこれに対し、「主権をおとしめるもの」と反発してした。

 聖火が台湾に来ないことが確定したことで、少なくとも中国の統一戦略に利用されるリスクや、国際社会に台湾が中国に融和姿勢をとっていると誤解されるリスクはなくなった。