ニュース 家電 作成日:2011年1月18日_記事番号:T00027812
台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)は17日、発光効率が世界最高のLED(発光ダイオード)照明など29種類、62製品を一挙に発表した。第2四半期に「デルタ」ブランドのLED電球を初めて台湾市場に投入し、LED電球の出荷量は今年、前年比5〜8倍への大幅拡大を予測している。参入からわずか2年で業界をリードしながらも「LED照明は寿命が長いため、白熱灯などからの切替時の今こそが勝負となる」と気を引き締める。18日付蘋果日報などが報じた。
デルタが17日発表したLED照明製品は、街灯、建築用、オフィス・商業施設向け多機能照明から家庭用電球まで多岐にわたる。第2四半期には自社ブランド製品を、照明専門店75店や燦坤3C、B&Q特力屋などのほか、ヤフー奇摩、網路家庭国際資訊(PCホームオンライン)などインターネットサイトでも発売する計画だ。
デルタが晶元光電(エピスター)と共同開発した発光効率100lm/W(ルーメン毎ワット)以上の暖白色LEDエコ電球は、台湾製のLEDチップが使用された初めての製品だ。既存のフィリップス製品より50%の省エネを実現しており、第1四半期中に量産の予定だ。この8ワット(W)LED電球の販売価格は825台湾元(約2,350円)以下と、現在市場に出ている製品の2割高に抑えられる見通しで、既に欧米メーカーから引き合いがあるようだ。
デルタは、同社の今年のLED照明製品の出荷量は500万〜800万個と、昨年100万個から急増し、売上高は2〜3倍に増えると予測する。昨年の出荷先はアジアが8割、欧米が2割だったが、今年は欧米向けが大幅に伸び、アジア向けと5割ずつになる見通しだ。ブランド事業全体では昨年の1割成長を上回る3割成長を見込む。
LED照明浸透率、今年1割以上
電子時報系の市場調査機関、デジタイムズ・リサーチ(DIGITIMES Research)の予測によると、今年の照明の世界市場生産額1,453億9,000万米ドルのうち、LED照明は154億3,700万米ドルとなり浸透率が1割を超える見込みだ。13年にはLED照明の生産額は316億1,500万米ドルに達し、浸透率は19.9%でほぼ2割となる見通しだ。年平均成長率(CAGR)は97.4%が見込まれる。
エピスター、LED照明向け最大手へ
デルタと提携するエピスターの李秉傑董事長は先日の忘年会(尾牙)で従業員に対し、LEDの輝度向上に全力で当たり、消費者の需要を満足させようと呼び掛け、13年までにLED照明向けで世界最大手サプライヤーになるという目標を掲げた。証券会社によると、エピスターは今年の売上目標を前年比37%成長となる270億元に設定したようだ。
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