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金溥聡・国民党秘書長が辞任、馬総統再選に専念


ニュース 政治 作成日:2011年1月19日_記事番号:T00027815

金溥聡・国民党秘書長が辞任、馬総統再選に専念

 国民党の金溥聡秘書長が18日、昨年11月の直轄市長選挙で総得票数が与党・民進党を下回るなど、党勢低迷の責任を取る形で辞任し、後任に廖了以・総統府秘書長が就任した。19日付蘋果日報などが報じた。


金溥聡氏(左)辞任の直接のきっかけは、台南市の立法委員補選をめぐる候補者選定での混乱だった。民進党が圧倒的に強い台南市では、国民党は有力候補を擁立できないでいる(中央社)

 金秘書長は、馬英九総統の懐刀で、反対勢力を容赦なく処断する独断専行的なスタイルから「金小刀」の異名を取ったが、党内に敵をつくり過ぎた側面も否めない。このため、金秘書長体制に対する不満は根強く、直轄市長選で劣勢の戦いを強いられたことをきっかけに、責任論が一気に高まり、馬総統は「泣いて馬謖(ばしょく)を切る」形となった。

 ただ、金秘書長が党内で権力を失ったわけではなく、辞任後は来年に迫った総統選で再選を目指す馬総統のブレーンとしての活動に専念し、南部での支持回復に全力を挙げることになる。

 このほか、国民党指導部人事の刷新が図られ、洪秀柱、林鴻池両立法委員が党副秘書長に就任した。