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韓国の石化集積地で停電、台化に恩恵も【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2011年1月19日_記事番号:T00027823

韓国の石化集積地で停電、台化に恩恵も【表】

 19日付工商時報が外電の報導を基に報じたところによると、韓国の麗水石油化学工業団地(全羅南道)で17日午後4時過ぎに23分間の停電があり、同地にパラキシレン(PX)ライン3本(年産135万トン)を持つ韓国石油2位のGSカルテックスを含む石化20社に影響が出た。市場観測では、PXやPXを原料とする高純度テレフタル酸(PTA)価格の上昇が加速し、PXとPTAを一貫生産する台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)に恩恵がもたらされる見通しだ。

 アナリストによると、PTAを主原料とするポリエステルの需要好調を受けた相次ぐ新工場稼働によるPTAの需給ひっ迫により、PX最新価格は1トン当たり12.58%上昇している。

 ただPTAスポット価格の上昇幅は4.75%とPXに追いついておらず、スポット市場における利益幅が縮小している。

 今回の韓国での停電を受け、PXとPTAスポット価格は一時的にさらに上昇する可能性がある。すべてのPXをスポット価格を大幅に下回る低価格で自社調達する台化は、利幅の拡大が期待できる。