ニュース 商業・サービス 作成日:2011年1月19日_記事番号:T00027839
コンビニエンスストア最大手、統一超商(プレジデント・チェーンストア)のセブン−イレブンは、調理済食品の2010年売上高が前年比27%増の188億台湾元(約533億円)となり、ファストフード最大手のマクドナルド(150億元)を上回った。ここ数年、朝食や夜食などの軽食に注力し、女性客の取り込みに成功したことが成長の要因だ。今後も外食市場における勢力拡大を目指す構えで、今年度の同事業売上高は17%増の220億元が目標だ。19日付工商時報が伝えた。
統一超商によると、コンビニはかつて売り上げの大部分を男性客が占めていたが、女性客の消費が拡大。特に「ヘルシー」を強調した商品では女性による消費が45%を占めるまでになった。こうした戦略が奏効し、同社は過去3年でサラダの売り上げが約4倍、おでんは3倍弱、おにぎりは約50%成長した。
統一超商は調理済食品事業の今年の市場傾向と戦略について、▽巣ごもり消費をターゲットとした冷蔵食品の強化▽消費者の健康志向▽外食の増加に伴う主食商品の強化▽競争激化の中での「できたて」味の向上▽ダブルインカムの増加や高齢化に伴い家庭に2台の食卓・冷蔵庫が普及▽季節に応じた異なる商品展開──などを挙げた。
今年はセブン−イレブン約4,000店舗で展開するおでん販売で、2億元を投じてリニューアルを図る計画だ。このほど、消費者が出汁(だし)の味を調節できるよう、同社が開発した調味料パックを付けるサービスをスタートした。第1弾として4種類の具を購入した場合、「川味麻辣」と「コラーゲン豚骨」の調味パックから選択できる。
同社は調理済食品事業をさらに強化し、今年は売上全体に占める比率を17%と、前年から0.5ポイント引き上げたい考えだ。なお、統一超商全体の昨年売上高は前年比12%増の1,146億元だった。
シティカフェも6割成長
セブン−イレブンは入れ立てコーヒー「シティカフェ」も、昨年は計1億5,000万杯、前年比6割以上増の約70億元の売上高を記録し、同業他社を大きく上回った。
これにより調理済食品とシティカフェを合わせた昨年の売上高は250億元を超え、マクドナルドのほか、ケンタッキーフライドチキン(KFC、約50億元)など大手ファストフードチェーンを大きく引き離した。
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