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台湾人は運動不足、46%が「散歩もしない」


ニュース 社会 作成日:2011年1月21日_記事番号:T00027873

台湾人は運動不足、46%が「散歩もしない」

 台湾人が最もよくする運動は?行政院衛生署の調査によると、その答えは「散歩・ウォーキング」。道具もいらず、いつでもどこでもできる手軽な「運動」だ。ところが、台湾人の半数近い46%は、そんな「散歩」すらしていないという実態が明らかになった。

 衛生署は2009年、18歳以上の台湾人計2万4,174人を対象に、対面アンケート調査を実施(有効回答数2万36件)した。それによると、「直近2週間内に運動をした」と答えた人は53.53%で05年調査時と比べ増加したもののわずか0.8ポイントで、残りは全く運動をしていなかった。

 調査結果を男女別でみると、「運動をした」と答えた男性は05年の53.19%から56.48%に上昇。逆に、女性は52.25%から50.58%へと低下した。女性の方が割合が低のは、仕事に加え家事、育児の負担が大きいことも原因のようだ。また、病気や加齢などで運動する機会が少ないシルバー世代は女性の割合が高いことも一因かもしれない。

 運動の種類では、男女ともウォーキングとサイクリングが上位2位を占めた。男性は女性に比べ、ジョギング、バスケットボールなど比較的激しい運動の割合が高かった一方、女性は散歩や体操、ヨガ、ダンスなど軽いものが多かった。

 また、肥満度を表すボディマス指数(BMI)で「低体重」に属するやせ型の人ほど運動をしないことも判明した。「やせているから運動する必要はない」と考えるようだ。

 逆に、よく運動をするのはやや肥満型の男性で、運動をする人の割合は、標準体重の男性に比べ17ポイント高かった。一方、同じ肥満型でも女性の場合は運動嫌いの傾向が強く、標準体重の女性に比べ運動をする人の割合は25ポイントも低かった。

 運動には心肺機能強化、慢性病予防、ストレス緩和などのメリットがある。日本同様、高齢化の進む台湾、幸せな老後を過ごすためにも、もっと体を動かした方が良さそうなのだが。