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台湾東洋、遺伝子組み換えブタで医薬品開発【図】


ニュース 医薬 作成日:2011年1月21日_記事番号:T00027881

台湾東洋、遺伝子組み換えブタで医薬品開発【図】

 台湾東洋薬品工業(TTYバイオファーム)は20日、遺伝子組み換えブタを使い、血友病患者向けの血液凝固因子製剤を生産する技術を台湾動物科学研究所から取得したと発表した。取得金額は7,000万台湾元(約2億円)。遺伝子組み換えブタを医薬品開発に商用化するのは世界で初めてという。21日付経済日報が伝えた。

 今回取得した技術は、遺伝子を組み換えた母ブタの乳から、血友病患者に欠損している第9凝固因子を抽出するというもので、年内に行政院衛生署に人体臨床試験の実施を申請する。臨床試験は3年で完了する予定だ。

 第9凝固因子の抽出には、従来の技術では数百億米ドルを投じる生産設備が必要だった。しかし、ブタ200頭規模の「バイオ工場」を設置すれば、コストは90%節約できる見通しだ。

 台湾動物科学研究所の担当者によると、メスの遺伝子組み換えブタから既に第9凝固因子を持つ子ブタを9世代にわたり繁殖させることに成功しているという。