ニュース 石油・化学 作成日:2011年1月21日_記事番号:T00027883
台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)の李志村董事長は20日、昨年同社が売上高1,944億台湾元(約5,550億円)、税引前利益616億元と、ともに過去最高を記録したことについて「価格上昇に加え、中東など新たな生産能力の稼働状況が予想を下回ったことが主な要因」と述べた。その上で、「今年はエチレンの需給バランスが取れ、業績も昨年を少し上回る」と語った。なお、証券会社は同社の今年度売上高を2けた成長と予測している。21日付工商時報が伝えた。
李董事長は、エチレンの新規供給増は昨年、予想されていた1,100万トンの半分以下の400万トンにとどまった上、欧米の生産設備も老朽化による故障が重なり、業績への悪影響は思ったより小さかったと述べた。また需要面では欧米市場は振るわなかったものの、中国やインドなど振興市場では投資の増加に伴い強まったという。さらに原油価格が1バレル当たり94米ドルまで27%上昇し、石化製品の価格上昇につながった。
今年は「BRICS」(ブラジル、ロシア、インド、中国)や南アフリカ、メキシコ、トルコ、インドネシアなどの市場が好調でエチレン需要が400万トン増加する一方、新たな生産能力の増加はなく、その中で同社は昨年拡張した380万トンの生産能力が既に稼動しており、昨年より業績が上向くと予測した。
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