ニュース 家電 作成日:2011年1月24日_記事番号:T00027929
厳しい寒さが続く中、暖房器具の売り切れが相次いでいる。今冬、台北で気温が10度を下回った日は計13日に達し、1982年以降で最多となっている。寒さは2月に入っても続く見通しで、しばらくは暖房器具を手放せない日々が続きそうだ。24日付蘋果日報などが報じた。
公園を行く人も、寒さに備えてしっかり厚着をしている。寒い年が続くと、台湾でも今後ヒーター付きエアコンの普及が進むとの予測もある(中央社)
量販店大手の家楽福(カルフール)では、電気ストーブやセラミックヒーターなど暖房器具の販売台数が例年の2倍以上に上っており、先週より南部の店舗を含めて商品が相次いで売り切れになった。同社はこのため、1月21日〜2月6日期の販売カタログに掲載した商品がすべて完売したとして、ホームページに異例のおわび広告を掲載した。林夢紹同社広報経理は「品切れは最近5年で最も深刻な状態だ」と語る。
家電量販最大手、燦坤3Cでは、例年最も寒い月で約5万台売れる暖房器具が、今年1月は23日までで販売台数が7万台に達した。在庫を積み上げているが、なかなか需要に追い付かない状況となっている。
大手量販店の大潤発(RTマート)でも、販売対象の暖房器具80項目以上のうち、在庫を確保できているのは30項目余りと、半分以下になった。 家電大手の声宝(サンポ)は、今年は暖房器具の供給量を例年より1割多くしたものの完売状態となったため、増産を検討している。
防寒グッズも好調
各種防寒グッズも販売も好調で、RTマートによると電池式カイロの売れ行きは例年の3倍に上り、保温インナーは先週の土日、全店舗で計1万着以上が売れた。カルフールでも、足湯器と風呂桶(おけ)が1カ月で1万個売れる人気となっている。バイク用手袋、保温スリッパも買い求める客が多い。
週末に寒気団が再度南下
中国大陸からの寒気団が再び南下し、台湾各地は23日から再び気温が下がっている。24日は新竹で最低気温10.8度を記録した。25日も北部・東部で最低10度前後、中部で11〜13度の寒さが続く。
寒さは26日にいったん和らぐものの、28日には強い寒気団が改めて南下し、北部や東部で最低気温が10度まで低下する。今週1週間は引き続き、寒く湿度の高い天気となる見通しだ。
中央気象局予報センターでは、北極圏が冷気を周期的に放出する「北極振動」は徐々に勢いを弱めるものの、現在のデータから、2月も寒い天気が続く可能性は非常に高いと予測している。
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