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中国がポリシリコン生産規制強化、台湾メーカーには追い風


ニュース その他製造 作成日:2011年1月25日_記事番号:T00027946

中国がポリシリコン生産規制強化、台湾メーカーには追い風

 中国の工業信息化部(工信部)、国家発展改革委員会、環境保護部は24日、多結晶シリコン(ポリシリコン)業界の生産過剰を受け、参入規制の強化および電力消費量の大き過ぎる工場、規模の小さ過ぎる工場の淘汰を進める基準を示した文書を共同で発表した。これら措置により、中国市場におけるポリシリコン生産能力は大幅に縮小する見通しで、台湾メーカーにとっては追い風となる。25日付工商時報が伝えた。

 今回中国では、ポリシリコン工場の新規建設認可を凍結する方針が昨年に続き改めて強調されたほか、生産時の電力消費量が1キログラム当たり200キロワット時(kWh)を超える太陽電池向けポリシリコン生産ラインに対し、今年末までに閉鎖を命じるとする基準なども示された。業界関係者は、新基準を満たす業者は全体の4分の1(20社余り)に限られるとみている。

 中国の規制強化で、ポリシリコン市場全体では価格が今後底堅く推移するとみられ、台湾メーカーでは、李長栄化学工業(LCYケミカル、栄化)系列の福聚太陽能や、昱晶能源科技(ジンテック・エナジー)が恩恵を受ける見通しだ。