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液晶向けアナログIC価格、受注競争激化で1〜3割下落


ニュース 電子 作成日:2011年1月25日_記事番号:T00027955

液晶向けアナログIC価格、受注競争激化で1〜3割下落

 25日付電子時報がIC設計業者の話を基に伝えたところによると、友達光電(AUO)、奇美電子(チーメイ・イノルックス)の、大手液晶パネルメーカーからの受注をアナログIC各社が奪い合い、液晶パネル向け製品のオファー価格が前期比10%以上、特定の最終製品向けでは30%以上下落している。

 このIC設計業者によると、致新科技(グローバル・ミックスドモード・テクノロジー=GMT)や立錡科技(リッチテック・テクノロジー)が値下げを主導し、瑞鼎科技(レイディウム・セミコンダクター)、矽創電子(シトロニクス・テクノロジー)、茂達電子(アンペック・エレクトロニクス)などが競争に加わっているという。

 液晶パネルメーカーがコスト削減に迫られる中、オファー価格を引き下げによって競争力向上に協力し、関係を強化する狙いがあるようだ。ただGMT、リッチテックともこうした見方を認めていない。

 海外のアナログIC業者は、発注先の切り換えが少ないハイエンド製品を主に扱うため、顧客との関係が強く、値下げをすることがないが、ミドル〜ローエンド製品を扱う台湾メーカーが顧客と長期的な関係を築くには、いかに顧客と苦境を分かち合えるかが鍵となる。