ニュース 電子 作成日:2007年9月21日_記事番号:T00002796
華宇電脳(アリマ・コンピュータ)傘下のノートブック型パソコンおよびサーバーなどの関連部門が、シンガポール系電子機器受託生産サービス(EMS)世界2位のフレクストロニクス・インターナショナルに、約63億台湾元(約373億円)で早ければ年内に売却されることが決まった。同社の李森田董事長が20日発表した。
華宇は損失が膨らんでいるノートPC部門を整理でき、フレクストロニクスは初めてノートPCのOEM(相手先ブランドによる生産)分野に進出することになる。売却価格は、1億3,200万米ドルを帳簿価格とし、それに5,950万米ドルの買収プレミアムを加えて、合計1億9,150万米ドル(約63億元)となる。
華宇の資本金は107億3,600万台湾元、8月の売り上げは16億8,200万元、1~8月の売り上げは122億3,200万元で、このうち9割以上をノートPC関連部門で占める。李董事長は、ノートPC部門売却後、持ち株会社へと転換し傘下企業へ投資を行うほか、光電や太陽エネルギー事業での発展を目指す計画という。
アナリストは、この買収による影響は短期的には小さいが、フレクストロニクスはその勢力を徐々に強めており、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)や仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)などのノートPC受注生産メーカーにとっては脅威となり、EMS世界1位の鴻海精密工業の市場シェアにも影響が及ぶ可能性があるとしている。21日付工商時報が報じた。
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