鴻海科技集団（フォックスコン）は25日の董事会で、中国の５つの生産拠点に総額１億4,452万3,500米ドルの追加投資を実施することを決議した。26日付経済日報などが伝えた。
追加投資額はそれぞれ、▽鴻富錦精密電子（重慶市）、4,900万米ドル▽速倍科技（四川省成都市）、494万米ドル▽富士康通訊（南京市）、529万3,500米ドル▽富泰宏精密工業（広西チワン族自治区）、3,529万米ドル▽富桂精密工業、5,000万米ドル（広西チワン自治区）──。
鴻海は、広西に「南寧富士康電子産業園」を設立する計画だ。電子ブックリーダー、スマートフォンなどの生産拠点をとして、2015年段階で売上高300億人民元（約3,740億円）を目指す。３Ｃ（コンピュータ、通信、家電）販売店も設置する。
証券会社は鴻海の内陸部進出について、短期的にはコスト圧力となるものの、長期的にみれば沿岸部での人手不足問題を解消し、生産コスト低下につながると指摘。今年の売上高は前年比16％増の３兆5,000億台湾元（約10兆円）に達すると予測している。
