ニュース 社会 作成日:2011年1月27日_記事番号:T00027991
台北市内で盗難事件が最も多い場所はどこ?答えは「忠孝東路四段」。
警察の統計によると、直近3年(2008年〜10年9月)に同エリアで起きた盗難件数は計640件で、平均2日に1件の盗難事件が発生していることになる。
忠孝東路四段は、周辺に太平洋そごうをはじめとするデパートや商店、ホテル、銀行などが密集し、大勢の人が行き交う台湾有数の繁華街。そのためスリやひったくり、置き引きなどの盗難が多く、年間の盗難発生件数も3年連続ワーストワン。台北市の「泥棒天国」といわれるゆえんだ。また忠孝東路五段(377件)もワースト3位に入っており、忠孝東路周辺に出掛ける際は要注意だ。
台北市内でその他に盗難多発ランキング入りを果たしたエリアは、▽2位、万大路(385件)▽4位、光復南路▽5位、内湖路一段▽6位、松江路▽7位、羅斯福路四段▽8位、呉興街▽9位、永吉路▽10位、敦化南路一段──。ワースト2位の万華区に位置する万大路は、バイクを狙った盗難事件が多いそうだ。
警察の統計によると、台北市における過去3年の盗難件数は計3,833件。しかし、検挙率は約4割にすぎない。市民からは「調書を取るのに3〜4時間もかかった上、その後警察から全く連絡がない」「警官から『(盗まれた物は)戻ってこないだろう』と言われた」など、警察に対する不満が多く寄せられている。中には「事件を届け出ないよう要求された」などというケースもある。
検挙率が低い背景には、こうした警察の「やる気のなさ」に加え、別の原因も指摘される。実は、市内要所に設置されている監視カメラ1万3,200台のうち、機能しているのは9,000台にすぎず、3割以上がまったく役に立っていないのだ。
春節(旧正月)直前という泥棒たちの稼ぎ時を迎え台北市刑事警察大隊は、盗難防止に向けパトロールを強化する方針だというが、市民は自助努力に励んだ方がよさそうだ。
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