ニュース 商業・サービス 作成日:2011年1月27日_記事番号:T00027996
スマートフォン大手、宏達国際電子(HTC)の王雪紅董事長をはじめとする投資家グループは26日、香港のテレビ局、電視広播(TVB)の株式26%を取得することで合意した。取得額は95億香港ドル(約1,000億円)とされる。27日付香港紙明報などが伝えた。
TVBの親会社である映画配給会社、邵氏兄弟(ショウ・ブラザーズ)はこれまで、持ち株の売却先を模索していた。
王董事長は、香港の有名投資家、陳国強氏(徳祥企業主席)、メディア事業を中心に投資する米国の投資ファンド、プロビデンス・エクイティー・パートナーズと共同でTVB株を取得し、同局の董事に就任する。ただ、TVBの邵逸夫(ランラン・ショウ)会長は株式譲渡後も留任する見通しだ。
王董事長らが取得するのは、ショウ・ブラザーズが保有する株式のほか、同社が保有する香港清水湾の時価30億香港ドルの土地開発権。株式部分の取得代金は65億香港ドルで、TVBの26日の株価に比べ24%の上乗せとなっている。
株式譲渡、3月末完了予定
一方、邵会長系の邵逸夫基金会が保有するTVB株は、別の投資家に売却される見通しで、王董事長らの取得株式は最終的に30%を超えないため、株式の全部買付義務は発生しない。株式の譲渡手続きは3月末までに完了する予定だ。
TVBは香港最大の民放テレビ局で、地上波の翡翠台(広東語放送)、明珠台(パール、英語放送)をはじめ、ケーブルテレビ(CATV)向けチャンネル多数を保有して
いる。また、台湾のCATV向けチャンネル、TVBSに100%出資している。
王董事長は台塑集団(台湾プラスチックグループ)創業者、故・王永慶氏の娘。陳国強氏は最盛期には香港の上場企業15社を保有していた投資家で、メディア事業への進出を目指したが、香港紙「成報」への投資に失敗した経緯があり、今回のTVB株取得で起死回生を狙う。
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