ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

LED業界、中国企業の人材引き抜きに直面


ニュース 電子 作成日:2011年1月27日_記事番号:T00028011

LED業界、中国企業の人材引き抜きに直面

 中国の発光ダイオード(LED)業界が、年俸1,000万台湾元(約2,800万円)という破格の条件で、台湾のエピタキシャル基板メーカーから人材をスカウトしており、これまでに60人余りが中国企業への転職を決めたもようだ。業界関係者は、春節(旧正月)明けにさらに引き抜きが進むのではないかと懸念している。27日付工商時報が伝えた。

 中国のLEDメーカーは近年、有機金属気相エピタキシー(MOCVD)装置を100~200台導入し、それに伴いエンジニアの需要が増大している。このため、中国のエピタキシャル基板最大手、三安光電やLED川上分野に積極参入している同方などが、台湾からの人材獲得に動いている。

 この結果、台湾では晶元光電(エピスター)、璨円光電(フォルモサ・エピタキシー)、泰谷光電科技(テクコア)、広鎵光電(ヒューガ・オプトテック)などが中国企業による人材引き抜きのターゲットになっている。

 エピスターの場合、3~5年の経験を持つエンジニアで年俸は60万~80万元で、業界でもトップクラスだが、中国企業はいきなり1,000万元というような高額年俸を提示するケースがあるという。

 エピスターの李秉傑董事長は、工業技術研究院(工研院)電子光電研究所の詹益仁所長と対応を協議したほか、関係官庁に対し、人材流出防止に向けた支援を要請した。