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マザーボードのアスロック、10年ブランド出荷で初の3位


ニュース 電子 作成日:2011年1月27日_記事番号:T00028015

マザーボードのアスロック、10年ブランド出荷で初の3位

 和碩聯合科技(ペガトロン)傘下のマザーボード(MB)メーカー、華擎科技(アスロック)は、2010年出荷量が、目標の900万枚には届かなかったものの前年比約15%増の800万枚近くに上り、初めて台湾の自社ブランドマザーボード市場で3位に躍り出た。27日付電子時報が報じた。

 アスロックはミドル〜ハイエンドのマザーボードが全体の75〜80%を占め、ターゲットは50米ドル前後の価格帯だ。低価格戦略を採っているものの、粗利益率は18〜19%を維持。今年第1四半期出荷は前期(200万枚)比横ばいか5%の成長で、伸び率は同業他社を上回ると予想されている。今年通年では900万枚を狙う。

 首位の華碩電脳(ASUS)は昨年出荷が前年から横ばいの2,160万枚(目標2,500万枚)で、今年は2,270万枚と予想される。2位の技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)は自社ブランド出荷が昨年1,800万枚前後とみられ、今年は1,800万〜1,850万枚の予想だ。

 微星科技(MSI)と精英電脳(ECS)の昨年出荷は自社ブランド製品が700万枚で成長が見られなかった。一方、受託生産は1,000万枚前後に伸びた。

 マザーボード大手5社がいずれも昨年目標を達成できなかったのは、第2四半期に欧州市場で消費意欲が低迷し、第3四半期に中国でハイシーズン需要が盛り上がらなかったためだ。業界関係者は、自作パソコン市場が伸びず、今後3年以内に1社がブランド事業から手を引くとの見方を示した。