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中国に機密漏えい、陸軍少将を拘束


ニュース 社会 作成日:2011年2月9日_記事番号:T00028080

中国に機密漏えい、陸軍少将を拘束

 台湾陸軍司令部で現役の通信電子資訊処長を務める羅賢哲少将(51)が、米国の台湾に対する兵器供与など最高機密資料を中国に漏えいしていた疑いが強まり、先月27日に拘束されていたことが8日までに分かった。過去半世紀に起きた機密漏えい事件の中でも最高位の幹部がかかわったもので、軍当局は大きな衝撃を受けている。9日付中国時報が伝えた。


機密漏えい事件について説明する国防部総政戦局・王明我代局長。機密情報の中には中国人民解放軍の戦力向上に役立つものもあるとされ、関係者に懸念が広がっている(8日=中央社)

 国防部によると、羅少将は2002年から05年にかけ、米国に駐在武官として勤務中、中国の情報当局に取り込まれ、9年間にわたり台湾軍内部でスパイ活動を行ってきたとみられる。

 漏えいした資料には、攻撃ヘリ「アパッチ」の調達計画、台湾軍への米国式指揮システム導入計画「博勝案」、陸軍戦術地域通信システムなど最高レベルの機密情報が含まれているもようで、台米間の軍事協力にもひびが入りかねない事態となっている。米国の台湾における窓口機関、米国在台協会(AIT)も、漏えいした内容について、台湾側に情報提供を求めている。

 今回の事件は、昨年11月ごろ、国防部軍事情報局の羅奇正上校(大佐に相当)による機密漏えい事件を捜査した際に、偶然発覚したとされる。