ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台湾元が一時29元割れ、中銀が投機対策強化【図】


ニュース 金融 作成日:2011年2月9日_記事番号:T00028086

台湾元が一時29元割れ、中銀が投機対策強化【図】

 春節連休明けの8日の台湾元相場は、一時1米ドル=29元の大台を割り込み、同28.89元まで上昇するなど、台湾元高の勢いに歯止めがかからず、結局連休前より0.04元の台湾元高となる同29.16元で取引を終えた。

 これを受け、中央銀行は9日から、実際の外貨の受け渡しを伴わない為替先物取引のノンデリバラブル・フォワード(NDF)や輸出企業の為替オプション取引を銀行が引き受けることなどを禁止するほか、取引終了間際の銀行による為替注文、日をまたぐ指値注文などを認めない為替投機資金策を再実施する。違反した金融機関には随時警告を行う方針だ。

 市場では、終値ベースでの29元割れも時間の問題で、台湾元相場が1997年のアジア通貨危機前の同28.518元を目指して上昇するとの見方が強まっている。

 市場関係者は「春節明けの29元割れは予想よりペースが速い。台湾元高は米ドル安に加え、外資が台湾株式市場の先行きを有望視していることが背景にある」と指摘した。