ニュース 政治 作成日:2011年2月10日_記事番号:T00028111
フィリピンのオチョア官房長官は9日、同国が国際詐欺事件で検挙した台湾人容疑者14人の身柄を中国に引き渡し、台湾側から強い抗議を受けたことについて地元ラジオ局DZMMの取材に対し、「フィリピンは『一つの中国』政策を守っており、容疑者を中国に引き渡したのも同政策を尊重したものだ」との説明を行った。10日付自由時報が伝えた。
フィリピン政府が今回の外交紛争で、中国側への身柄引き渡し理由を明確に説明したのは初めて。
オチョア官房長官はまた、「容疑者の管轄権については、台湾と中国が解決すべき問題だ」と述べた。
また、フィリピン大統領府(マラカニアン宮殿)のバルテ副報道官は「フィリピン政府は譲歩しない。台湾側が制裁措置を取るならば、対応は台北のマニラ経済文化弁事処に任せる」と語った。
このほか、フィリピン移民局のレデスマ局長は「移民局は間違ったことをしていない」と強調した上で、フィリピン人労働者の受け入れ凍結など台湾側の制裁措置については、「脅しにすぎない」と切り捨てた。
これを受け、台湾外交部は同日、マニラ経済文化弁事処のバジリオ代表を呼び出して強い不満を伝えており、フィリピンとの外交摩擦は長期化の様相を帯び始めた。
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