ニュース 電子 作成日:2011年2月11日_記事番号:T00028164
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は10日、18インチウエハー工場の投資計画始動を宣言した。2013年に試験生産、15年に製造プロセス20ナノメートルで量産する計画だ。18インチ工場の投資スケジュールを明確にしたのはインテルに次いで世界で2社目。インテルは22ナノプロセス採用予定のため、TSMCが一歩リードすることになる。11日付経済日報などが報じた。
投資額100億ドル、台中から導入
孫又文・TSMC企業訊息処長は、18インチウエハーは中部科学工業園区(中科)15工場第5期計画から導入すると語った。18インチ工場は12インチ工場長の王建光副総経理が責任者となり、最初の試験生産ラインは新竹科学工業園区(竹科)12インチ工場内に第6期拡張計画で設置される見通しだ。業界観測によると、18インチ工場の投資額は100億米ドル以上に上る。
半導体生産に使用されるシリコンウエハーはサイズが大きくなるほど生産効率が高まり、パソコン用チップの場合、18インチウエハーでは現在最大の12インチの2倍以上を製造できる。TSMCは18インチ導入で、製造コストが低下し、顧客企業のシェア拡大と、業界シェアの向上が期待できる。
TSMCは昨年の段階で、多額の設備投資と研究開発(R&D)によってサムスン電子とグローバルファウンドリーズ(GF)を迎え撃つこと、および22ナノプロセスを飛び越して20ナノ開発に取り組むことを表明していた。
台湾元高でも増収
TSMCが10日発表した1月連結売上高は前月比1.4%増、前年同月比17.4%増の353億7,100万台湾元(約1,016億円)で、市場予測を上回った。同社売上高は99%以上が米ドル建てだが、台湾元高が続く中、スマートフォンやタブレットパソコン向けの需要拡大を受けて、例年減収となる1月に成長を遂げた。
一方、聯華電子(UMC)は前月比6.4%減、前年同月比10.75%増の95億3,000万元で、9カ月ぶりに100億元台を割り込んだ。
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