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女性向け春物衣料、5%以上値上げ


ニュース その他製造 作成日:2011年2月16日_記事番号:T00028241

女性向け春物衣料、5%以上値上げ

 女性向け春物衣料品が、台湾製で5~8%、輸入品の一部で12%値上がりしている。衣料メーカーによると、原料となる綿や加工糸価格の大幅上昇、および受託メーカーの受注価格引き上げが主な要因だ。16日付工商時報が伝えた。

 百貨店によると、アパレル業界では過去5年間で低価格化が進んだことに加え、消費者側も「値引きがなければ買わない」という傾向が強 まっているという。このため、春物の希望小売価格が引き上げられても、店頭に並べば即値引きが行われると予想され、消費者にとって大きな影響はないとみられる。

 ただ業界関係者は、日系や欧州系の輸入ブランド品に関しては、為替レート変動分や原料価格上昇分を上乗せした場合、本来なら最高2割の引き上げが必要だが、消費者心理を踏まえ、一部のコスト上昇分は業者が吸収するほかないとしている。

 一方、受託メーカーによると、綿花価格は昨年だけで2倍に上昇したが、代替素材を使うなどでコスト上昇は1.6%にとどまっている。アパレル大手の聚陽実業(マカロット・インダストリアル)は、1米ドル=28.5台湾元(約81円)を割り込むことがなければ売上高にはさほど大きな影響はないと指摘している。